胃痛
主にみぞおち(心窩部)部分に生じる腹痛です。
胃酸は非常に強い酸性ですが胃粘膜から分泌される粘液が胃を守り、空腹時には胃酸は分泌されない仕組みになっています。
ところが、ストレスなどによって自律神経が乱れると、空腹時でも胃酸が分泌され、胃粘膜を傷つけることがあります。
胃の粘膜が傷ついた状態が長く続くと、胃炎や胃潰瘍の原因にもなります。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や抗生剤、ステロイド、抗がん剤などの内服、喫煙やストレス、アルコール、食生活の乱れ、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染などが原因と考えられています。
また、ストレスや生活習慣、自律神経系・内分泌(ホルモン)系が関与する機能性ディスペプシア、サバやイカなどに寄生するアニサキスが胃痛の原因となることもあります。
考えられる疾患
診断法
詳しく問診し、腹部を触診します。
必要に応じて胃内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部CT検査、腹部レントゲン検査、血液検査を行います。
また心臓の病気が疑われれば心電図、胸部レントゲン、胸部CTなどの検査をします。