メニュー

眼瞼痙攣

眼瞼が痙攣する、瞼がぴくぴくする、ということで受診された場合、当院では以下のような問診票に記入していただいてから、診察をするようにしています。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)はまぶたの痙攣のことで、自分の意志とは関係なくけいれん筋肉に収縮が起こる病気です。まぶたが勝手にぴくぴくする、目が開けにくくなったり、瞬きが増えたり、眩しい、目が乾く、勝手に目を閉じてしまう、といった自覚症状で受診されます。

ドライアイと間違えられることも多く、現在日本でこの症状に悩んでいる人は数十万人以上にのぼるといわれています。目がまったく開けられないほど重症な例は少ないですが、50代以降の女性が多く、男性に比べて2倍多いとされています。瞼のこうした痙攣に加えて、まぶしい、不快感、痛み、ドライアイなど感覚過敏があるのも特徴です。さらに抑うつ、不安、不眠など精神症状を持つ人も半数近くあり、うつ病などと間違えられることもあります。

通常は両眼に症状が現れますが、左右差があることもあります。
症状が進んでくると、まぶたが下がってくる感じがしたり、さらには全く眼を開けていられなくなったり、視力があるにもかかわらず、失明と同じような状態にまで陥ることもあります。

眼瞼痙攣の原因は脳の視床、大脳基底核、中脳または脳幹の病変、パーキンソン病などが推定されてますが、完全には解明されていません。そのため、根本的な治療法は確立されていません。症状を抑えるために薬物内服療法を用いることもありますが、保険適応として認められているものはボツリヌス毒素製剤の局所注射のみになります。

この治療法で用いられる「ボツリヌス毒素」は美容業界でシワとりなどに使用されているもので、筋肉を麻痺させて痙攣を抑える効果がありますが、3から4カ月ごとの加療が必要になります。

ただし、通常外来で「瞼がぴくぴくする」と訴えて受診される方の大半、95%くらいは眼瞼ミオトピアと言って、良性で、開瞼を妨げることもなく数日から週カ月で自然に治まる心配のいらないものです。

眼瞼ミオキミアとは眼輪筋(目の輪っか状の筋肉)の攣縮が不随意に起こることにより、眼瞼がさざなみ状に細かい動きで不規則に動く状態で、通常片目に起こります。
健常者でも眼精疲労、ストレス、睡眠不足などがきっかけとなることがあり、
通常数日から数週間で、自然に治まります。

女性に多く見られますが男性にも見ることができます。

長時間のパソコン、スマホなどの使用は、疲れ目、ドライアイの原因となるだけでなく、眼輪筋などの血流の悪化にも繋がるため、眼瞼ミオトピアの誘発のきっかけになることがあります。心理的ストレスも誘因になることがあります。

パソコン・スマホの使用は、休憩をいれたり、長時間行わないようにしましょう。そして、十分な睡眠をとってください。 ホットパックなどで、目の周りを温めて循環をよくしてあげることも効果的です

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME